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「古里の風景を描き続けた60年」へのお誘い

 日曜日(14日)の昼下がり、仕事の手を休め車のハンドルを握りました。目的は、石巻市八幡町の川辺りの散歩道で行っている「河北美術展の石巻特別展」(19日まで開催)、そして雄勝の硯伝統産業会館で開催の「武田秀一遺作展」(7月12日まで開催)の鑑賞のためでした。

 河北展はやはり見ごたえがあります。アレだけの作品を集めた会場提供者である三浦頼子さんのパワーは、いつもながら「すごい」の一語です。三浦さんとホンの少々歓談を楽しみ、次の目的地である雄勝へは稲井経由で向かいました。カーブの多い真野林道を通るのですから、運転は緊張の連続。ポンコツ車だけにのろのろ運転もいいもので、窓を開けての走行で森林浴雰囲気をも多少味わいながらの一人ドライブでした。

 故武田秀一さんは、明治44年3月の生まれで、石巻高校2回生。20年近く石巻中学校の美術の先生をし、昭和41年に退職した後に絵画愛好クラブ「まんぼう画会」を結成し、橋通りなどで街頭展示会を開いて話題になったりしていました。私は何度か取材したことがありますが、親しくお付き合いをしたというものでもありません。

 ただ、ご長男の勍さん(高校の先輩で、現在「会報鰐陵」の編集長)と新聞記者時代からの長い付き合いがあり、「日曜日なら、先輩もいてくれるだろう」との思いで、車を走らせたわけです。

 絵のことは分かりませんが、何となく昔見た懐かしさのようなものが沸いてきました。遺作展のタイトルが「古里の風景を描き続けた60年」でしたので、絵の中の風景が懐かしかったのか、あるいは色具合や筆のタッチなのか分かりませんが、見ていてホッとします。武田さんに会場で写真を撮っていただきました。平成4年と言うから晩年(81歳)に描いた「古里の山と川(春)」(50号)の前での記念写真ですが、武田さんにメールで送っていただきましたので、他の写真と共に掲載いたします。7月12日までですので、ぜひ雄勝まで足を運んで鑑賞のほどを。多くの生徒に慕われた武田先生の絵と人生、郷愁を誘う石巻の風景に出会えます。005040 037

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